出版社内容情報
幕末の英傑・坂本竜馬の生涯を描き、驚異的なベストセラーを続けてきた司馬文学の原点。活字も大きくなり読みやすくなって再登場
内容説明
維新史上の奇蹟といわれる、坂本竜馬の劇的な生涯を中心に、同時代をひたむきに生きた若者達の群像を描く長篇歴史小説全5巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラスカル
23
久しぶりの再読です。去年から幕末関係の本を読んでいたので、前に読んだ時より細かいところまで分かって嬉しいです。 竜馬が寝ションベンたれの泣き虫だったなんて。江戸へ剣術修業に出て黒船に出会い、世の中のことを考えるようになったところです。竜馬の人柄、大きさを感じる痛快時代劇と言った趣きの巻です。【司馬塾読書会】2020/12/01
はと
21
同業のO様が貸してくださった本。司馬遼太郎さんは苦手だと言ったのに。。。(^_^;) 実は「坂の上の雲」を読んだときは、1巻の途中でかなり白けてしまってすぐにギブアップした。でも、この本は坂本竜馬のキャラクターがのびのびしていて、全体的に開放感のある雰囲気だったので、あまり抵抗を感じずに読めた、かな。坂本竜馬の漫画を読んだことがあるわけでもないのに、頭の中で文字が漫画に変換されていく。とりあえず、1巻については、ボリュームがあるわりに読みやすい本だったと思う。2015/04/19
あきあかね
19
奔放不羈、カラリと軽みのある竜馬が、「のちに天下の風と雲の中に乗りだす」前の青春の日々が活き活きと描かれる。頭の切れる秀才というわけではないが、自身の心のままに生きる人間らしさがある。飄々としつつも、物事の本質を的確に捉え、何者にも縛られず奔馬のように激動の時代の中を駆け巡る姿は人びとを惹きつける。 自由で伸びやかな心を持つ龍馬とは対照的に、土佐藩の硬直的な様が浮き彫りになる。関ケ原の戦いの後に土佐に配された藩祖山内氏の家臣である上士による、敗れた長宗我部氏の家臣の下士への差別が三百年近く残り、⇒2022/12/09
たいぱぱ
14
名作と言われるだけあって、本当に面白い!歴史に疎い僕は竜馬がこれほどの剣客だったとは知りませんでした。歴史の勉強にもなるし、人間の勉強にもなる、そして面白いだから言うことなし!宮本武蔵を読んだ時も感動したけど、竜馬が我が三重の街を歩いてる!ぐっと身近に感じました。2014/12/06
calaf
14
土佐藩って、複雑ですねぇ...上士と郷士か...2012/10/10