内容説明
クイールをめぐるもう一つの物語。盲導犬について学びたい人に、盲導犬訓練士を志す人に、『盲導犬クイールの一生』を読んだ人に、必読の書。
目次
Prologue 「この子は、何があっても叱らないでください」
1 「僕の左手が『この犬、OK』と言ったから」
2 「人はパンのみに生きるにあらず」
3 「グーッド、グッド」
4 「あなたがそれをやってください」
Epilogue 「初めて目を持ちました」
著者等紹介
多和田悟[タワダサトル]
1952年生まれ。滋賀県近江八幡市で育つ。青山学院大学文学部神学科を中退し、74年、日本盲導犬協会の小金井訓練センターに入る。日本盲導犬協会北陸盲導犬訓練所勤務を経て、82年、関西盲導犬協会設立時に訓練部長として参加。87年、盲導犬クイールを訓練する。95年、オーストラリアのクイーンズランド盲導犬協会に招聘される。2001年11月、帰国。現在は関西盲導犬協会のシニア・コーディネーター
矢貫隆[ヤヌキタカシ]
1951年生まれ。ノンフィクション作家。龍谷大学経営学部卒業。交通問題や医療問題を中心とした執筆活動を行なっている
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感想・レビュー
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必殺!パート仕事人
2
聞いたことはありましたが、盲導犬は血統が大事だそうです。しかも父母両方。著者は血統書に記載された性質などからその犬の行動が予測できるとか。その理論を導入したのはこの方で、それまではどんな犬でも訓練によって「盲導犬にする」と。血統主義に反発はあるけれど、向かない犬を撓めてしまうのは確かに可哀そうか。クイール母は血統書付きとはいえ家庭犬だそうで、盲導犬協会とは関わらないと約束の上繁殖させたとか。どれだけ血統主義なんだ?してみると警察犬の方が血統より実物だろうか。2024/04/04
びー
1
盲導犬を育てている人は、どうしてその仕事を選んだのだろう。犬の個性と使用者の個性をどうマッチングさせるのだろう。引退犬と暮らした経験から、気になることがあったので読んで見た。日本人はまじめだから、どの分野の人も働き過ぎなんだ。多和田さんもオーストラリアで、休むことの大切さを理解したようで良かった。2017/01/26
mita
1
犬の事や盲導犬の歴史が少し理解できました。2009/11/30