内容説明
生誕100年!こんな日本男児がいた!“青森ゴッホ”の鬼気と稚気を完璧に描写した決定版写真集。
目次
彫る
摺る
画く
ねぶた
旅
受賞
跋柵
著者等紹介
飯窪敏彦[イイクボトシヒコ]
1942年、札幌市生まれ。1965年、早稲田大学文学部(美術専修)を卒業して文芸春秋新社に入社、写真部員となる。1984年、湯島・幸画廊にて写真展「NICE DAY」。1991年、青森市の県立郷土館にて写真展「棟方志功」を開催。2002年、文芸春秋を退社してフリーとなる
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感想・レビュー
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立花孝志大嫌いおじさん・寺
50
格好いい!!!このダンディズムがわからん奴とは口を聞きたくないくらいだ。先日棟方志功展を見て来て早速ハマったミーハーな私だが、自分の関心事に無我夢中になるその純粋な姿には感じさせられるものがある。板木をねぶっているのではないのかというくらい顔を近付け、靴下には削り屑が付着。和紙の鉢巻き、寒い日に被るニットの帽子姿も可愛らしい。激しさとチャーミングさ。私も黒縁眼鏡に変えたい。2013/11/13
みほ
4
以前、図書館で借りてからというもの、この生きざまが忘れられず購入してしまった。 彼のお部屋を掃除する姿や、庭の散策する歩き方が面白く笑ってしまう。 けれど、畳の部屋に仰向けになってただ宙を見つめる瞳は無で、すべて、充分に見えた。 重度の近視であるにもかかわらず、ここまで駆り立てるもの…。 いやいや、何も思索にふけることはない、難しく哲学をしている気持ちになってはいけない。 生きるとはとてもシンプルなものだったはずだ。生きるとは引き算なんだと考えてる今の自分にぴったしの人。2014/05/15
あっちゃん
2
「百年生きても、わずか三万六千五百日、ゆめ怠るなかれ」白黒写真だが、すごい迫力。ゴチャゴチャの部屋の中で板に顔をくっつけて夢中で版画に取り組む姿。子供が夢中で遊んでいるようでもある。「なんも気にならない。ただ彫っていればいいんです。」「からだから噴き出るような、熱い勇ましい気持ちが、とめどもなく、ポンプのように噴き出してくるのでした。」「みんな楽しませ、もっと大きくなれば、神とか仏とかを遊ばせる仕事、これこそほんとの版画じゃないかと思いました。」夢中で生かし生かし生かす仕事をしたすごい人だなぁ!2013/08/11