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凡宰伝

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163562407
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

ガイドライン、盗聴法、日の丸・君が代、二千円札……政界で軽んじられ続けた男が誰もやれ(ら)なかった重大法案を次々に通す不思議

内容説明

凡人宰相は本当に無能だったのか。文学青年・学歴コンプレックス・妻へのラブレター370通・鈍牛・冷めたピザ・ブッチホン―そして緊急入院。大宅賞作家が放つ、おかしくも哀しいノンフィクション。

目次

第1章 世にも面妖なる総理との対話(2000年1月1日;ローストビーフとおでん ほか)
第2章 「凡人宰相」のルーツ(夜逃げ同然の出奔;いっそ一家心中でも ほか)
第3章 小渕恵三人格改造計画(「凡庸」な少年時代;学習院時代のトラウマ ほか)
第4章 決断と執着(基地とサミットの島から;革新陣営のビッグプランを丸のみ ほか)
第5章 総理官邸に棲む巨大な幼虫(田中角栄の小渕評;平成おじさん ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

28
元宰相であった小渕恵三にフォーカスしたもの。マスコミ受けは悪く庶民にもそれほど評価されていないのでないか。群馬3区からは福田(親子)、中曽根、小渕と四人も首相を出した地。選挙も苦戦ながら勝ち抜き、首相としての実績もなかなかなもの。沖縄サミットはある意味で評価できる。が、それに伴う2千円札は今どこに?2020/08/13

Ken

2
群馬は多数の宰相を輩出している珍しい県。私も同郷出身でもあり、お国自慢の1つ。小渕さんは凡庸な政治家と云われるが、「永田町の論理に左右されない庶民の気持ちが判る政治家」でもあろう。「中曽根・福田という強豪と競合する旧群馬3区で父光平氏の何度もの落選を目の当たりにして地元応援者の気持ちに一矢報いたい」という心情や太宰治文学に傾注した若かりし頃を察すれば、この方は本当に優しい方だと良く理解できる。総理になれたのは時の運のような感じもしない訳でもないが、こういうリーダーが長く治世してほしかったが残念だ。2012/02/22

くらぴい

1
小渕恵三氏は、父親が故郷の町長の二代目で、政界に出て活躍しました。娘も後継として活躍。資質としては文学青年だったため非凡という程ではなかった様。2006/07/01

ユヒ

1
どちらかというと父である小渕 光平さんの話が印象に残った。 政経の授業で先生が「ブッチホン」のこと、小渕さんはなんでも電話でひとに聞いたということを余談で話してくれた。以来、仕事に就いた後も聞くことは全然恥ずかしいことではないと勇気をもらっている(「ブッチホン」のニュアンスは違ったようだが)。私の勉強不足でよくわからないところも多かった。もう少し小渕 恵三さんに関する本を読みたいと思う。2015/05/12

生活相談屋

1
僕はこういう人物が大好きだ。まさにミステリアス。なんの取り柄もない、ぼうっとした風貌に、大して鋭くもない言説。なのにいつの間にか権力の中枢にかけあがり、権謀術数の限りを尽くして政局を乗りきって行く。当たり前の話だが、政治家は自らの理想を実現するために、まずは権力を握らなければ話にならないのである。凡人なのに総理大臣。実に不思議なキャラクターである。2015/03/17

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