出版社内容情報
「祖国とは、国語である」と説く著者の言語・文章に関する主要コラムを一冊に編んだ日本語論決定版。国語混迷の今、必読の一冊だ
内容説明
祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文の欠点を衝く。
目次
文語文
兆民先生
聖書
二葉亭四迷の思い出
一葉の日記
萩原朔太郎
佐藤春夫
訳詩集
字引
中島敦〔ほか〕