出版社内容情報
安保・東大闘争、大災害、テロ事件等で、部下として直接体験した後藤田正晴の危機管理型リーダーシップの凄さを書き下ろす意欲作
内容説明
良き上司・後藤田正晴は、部下・佐々淳行をいかにして叱責し、鍛え、戦後の凶悪重大犯罪と闘い、危機を克服したか。波瀾万丈の戦後「危機管理外史」。警察戦国時代、“特別権力関係”にあった「上司と部下」のヒューマン・ストーリー。
目次
1 警察戦国時代と後藤田正晴
2 「守護神」なき悪戦苦闘
3 内閣安全保障室の誕生
4 官邸の日々
5 総理官邸の「危機管理」
6 ポスト後藤田の「危機管理」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ted
3
’00年04月刊。警察官僚としては決して恵まれていないし、相当な苦労をして来られたのだなと思いました。貧乏籤を引かされてばかりという感じですが、特別権力関係で後藤田正晴という上司と巡り会えたのは著者にとっては幸福だったのでしょう。サムライとして尊敬できる上司の後藤田正晴像はよく分かりましたが、佐々氏を上司にもった部下たちは彼のことをどう見ていたのかが気になりました。2024/09/24
musashi
2
後藤田正晴氏の話というより、筆者の波乱万丈な危機管理人生を記した書と感じました。功績をあげた人に対する嫉妬、特別権力関係になる上司と部下の関係、反りの合わない上司の下での苦労などは、いつの時代にもあるんだと思いました。一方、真摯に私欲なく仕事をすれば応援してくれる人も増えることも認識しました。今の時代にも国益のために日々尽くしている方がきっといるはず。2017/10/12