出版社内容情報
無頼派作家、壇一雄が逝って二十三年。彼の恋人であり代表作『火宅の人』の"恵子"のモデルでもあった著者が初めて明かす壇との日々
内容説明
『火宅の人』のモデルが初めて綴った、二人の愛の軌跡。
目次
少女時代
出会い
上京
四分の一御愛人様
青森の旅
「残りの太陽」
揺れる心
誤解
別れ
離愁
檀一雄の死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アルプスの空♪
2
絶筆となった モガリ笛いく夜もがらせ 花ニ逢わん 壇さんの作品の私も大ファンです。ヒューさんのこの本も感動!2009/11/19
あんPAPA
1
「火宅の人」の内容を忘れてしまっている自分でもあるが、そもそも壇一雄に興味を持ったのはあんなに破天荒に生きていながら、妻や娘から悪く思われず愛されているのはなぜか?という点からであった。本書を読むと壇氏が一方的に弄んでいた訳ではなく女性側からの働きからもありと云う部分もあるのだろう。一人の嫁でも持て余すのに考えられんと云うところだが・・・。2022/04/09
たま
0
大好きな檀一雄さんの愛した女性の。2016/05/02
tm.
0
檀さんが亡くなってから23年後に執筆。20年経って「火宅の人」を読み返したそう。 恋に恋した入江さんが見えてきた。感傷的にはなっておらず、でも実際に本当の意図を慮るような・・・他人には分からないだろうけど。沢木耕太郎さんの「檀」も読んでみよう。2023/03/15