南洲残影

南洲残影

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163538402
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

滅亡を予期しながらも何故、何に対し西郷は戦わざるを得なかったのか?近代日本に対峙する西郷隆盛の意味を問い直す画期的評伝

内容説明

「西郷南洲」は思想である。この国で最も強固な思想である。いまなお近代日本に対峙する巨像。西郷隆盛を描き切った画期的労作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイキ

7
江藤淳晩年の作。私は江藤淳という人が三島由紀夫の義挙を“病気”だと言ってるのを読んで以来、全く信頼出来ないでいたのですが、「西郷隆盛と蓮田善明と三島由紀夫と、この三者をつなぐものこそ、蓮田の歌碑に刻まれた三十一字[ふるさとの駅におりたち眺めたるかの薄紅葉忘らえなくに]の調べなのではないか。西郷の挙兵も、蓮田や三島の自裁も、みないくばくかは「ふるさとの駅」の、「かの薄紅葉」のためだったのではないだろうか。」、最期にはこの境に到っていたのですね。途上のみを見て人を裁断する事の危険さ、愚かさを痛感しました。2017/08/01

denden

1
「西郷南洲は思想である」と帯書きにはあるが全く思想は語られていない。あるのは文学的な情緒と年寄り特有、或いは世を捨てた右翼人特有のエモーショナルな独り言ばかりである。11章からなる西南戦争の西郷軍の歩みと解説ではあるが敗軍である故、確証は乏しい。そもそも、西郷軍が勇ましかったとか全的滅亡の思想だったとか、どうでもいいことだ。また、白菊の歌がどうだこだ、涙を流すとかも読まされる方がツラい。 保守派文人としての論考を期待していたが大いに裏切られた。2020/01/10

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