出版社内容情報
初主演映画の原作者であり、親しく接した著者が稀代の漫才師の半生を鋭い観察眼で描く、シブくて、ムチャクチャオモロイ人物評伝!
内容説明
大阪が生んだ不世出の芸人の生涯。
目次
無名の二人
「漫才のために生れた少年」
1974 秋
漫才史の中のやすし
色川武大のいる風景
対面まで
映画化をめぐる憂鬱
のるかそるか
やっさん
1982 秋
嗚咽〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
忍者
5
この本は、15年位前に二度挫折し、最近、本棚から引っ張りだしてみました。手にしたあと面白くて一気に最後まで読んだのですが、こんなハイペースで読みきったのは相当久しぶりです。挫折した理由のひとつに、著者を小林信彦ではなく、勘違いで落合信彦の本を買ってしまったことが、本の感想とは別に、とても思い出深い一冊です。2014/02/26
Toshio Minami
3
早熟の天才は大成しないと言われる中、大輪の花を咲かせた横山やすしさん。天才ゆえのプライド、選民意識が自己破滅を招いたとしか思えませんねぇ~。改めて、芸人という特殊技能職の世界に魅せられた人間の悲哀を強く感じます。又、この本は昭和の時代の芸能史の一部を垣間見ることの出来る一冊だと思います。2013/08/24
カンパネルラ
3
漫才師横山やすしの生涯を描く。作者とやすしの因縁を含めて演芸に造詣の深い作者の鋭い視点で興味深く書かれているが、どうしても身近過ぎて今一歩踏み入れてない感じがするのだが、それは作者も意識しているようだ2005/05/01
Zen-zen
3
小林信彦も横山やすしもどちらも好きではないし興味もないのに、図書館でなんとなく手にとり読み始めたら面白くて、文字どおり「巻を措く能わず」で読了。 作者は〔笑い〕の芸が大好きだが(小林信彦は〔お笑い〕という言葉が好きではないので作中でも使っていない)、芸人個々人とは距離をおいてつきあおうと努めている。だがそれでも彼を慕って寄ってくる芸人たちと交流を持つ中で体験したことを綴ったこの本は、冷静な分析と個人的な関わりがある故の苦渋、そして愛情に満ちた傑作である。2011/10/06
お笑いループシュート
2
私の知っている「やすし・きよし」は、漫才ブームが終わった後の一人立ちしてテレビ番組に出ていた二人と、参院選選挙に打って出る西川きよし師匠と不祥事を起こし続けて自滅していく横山やすし師匠だった。 ただ、小林信彦氏が見誤ってしまったのは、国会議員を辞めた現在のきよし師匠を見れば明らかなのだが、「横山やすしはどこまでもいっても横山やすし」であったように「西川きよしもまた『どこまでいっても西川きよし』」であったのだ。決して『あざとい偽善者』なんかではなかったのだ。2019/05/15




