出版社内容情報
医者は人としてどのようにバランスをとるのか?等身大の医者たちとの語らいで、癒し、死、親子、家庭など様々なテーマを考える対談集
内容説明
本物の医者は身近にいる。内科医として見つづけた死。それを文学に昇華した芥川賞作家が、真摯に生きる医者たちと、癒し、死、家族など、様々なテーマを語る、ホンネと名言に溢れた対談集。
目次
素顔の海外医療協力
研究者の信念
結核治療に生きて
在宅医療の理想
文学か医学か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
algon
11
医師、小説家の南木が医師キャリアで知己を得た5人の医師との対談集。言わば彼のプロデュースで出来た本。対談場所も自宅、料理は奥さんの手料理というかなりユニークな本で相当に面白く読んだ。主に海外医療を歩んだ、医学部同期で一線の医療研究者、勤務病院の同僚だが結核外科の専門医として歩んだ、在宅医療~リハビリの概念を模索する女医、京大文学部卒でありながら京大医学部に入り直して医師の道を歩む、…という5人5様の経歴とその考え方を南木との語らいのうちに展開していく。その道の多様さへの知見を広めてくれたように思う。良書。2022/12/22
菜実
0
絶版で古書を入手。初めの医師との対談は何か読んでいてちょっと沈んだ。精神状態が悪かったからかな?しばらく置いておいて、今日読む時間があったので続きを読んだら面白かった。それにしても医師ってなんて才能豊かな人が多いのだろうかといつも思う。医師兼作家の本を好むせいか?結核外科医として活躍した医師の話しは興味深かかった。ちょうど遠藤周作の「悲しみの歌」を読んだし、梅ちゃん先生では結核の研究もしていたので。おかげで小説にでて来た治療の意味が分かった。しかし、肋骨とったり肺をとったり、治療効果わからないのに無茶して2012/10/24