出版社内容情報
明治10年に創立した上野・国立科学博物館。どんな組織であり、研究員は日夜何をしているのか? 日本中が注目したクラウドファンディングの舞台裏とは? 新書大賞2023第2位『人類の起源』著者にして現・科博館長が明快に説き語る、「文化としての科学」論!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
97
約150年の歴史を持つ東京は上野にある国立科学博物館。その館長であり、分子人類学の権威である筆者が博物館とは何か、科学とは何かを熱意を持って語られています。100年、200年と研究資料を集め未来の子孫に新たな発見を託す地道に継続的にまた、クラウドファンディングなどの新しい試みも交えながら。イギリスではサイエンス「科学」はカルチャー「文化」としての地位を確立しているが、日本ははたして…。私の住んでいる東海地区からは少し遠いのですが時間を作ってぜひ行ってみたい博物館になりました。2024/04/10
taku
14
何度足を運んでも、私のわくわくランドであることに間違いない上野公園周辺。わくわく構成要素の一つ、科博の館長が綴る自然史博物館の役割、過去から現在、研究や展覧の事など実に興味深い。クラファンに打って出なければならなかった運営事情も。科学を文化にするには、国自体が知という財産に対して、誠実さと覚悟を持たなければ成立しないと感じた。次世代の研究者を育成して科学の国際競争力を上げ、地球の宝を宝として扱える施設が維持されて欲しい。附属自然教育園にも行ってみたくなった。2025/02/12
ぽけっとももんが
12
クラウドファンディングのニュースには驚いた。「あの」科博、国立と冠する科博が。お昼休みに支援の申し込みをしたら、みるみるうちに1億になった。その後も支援が続いたのはご存知の通り。よかった、と思う反面、これでいいやん、と国が勘違いしたら困る、とも強烈に思う。さて、科博の館長による「科学を文化に」というスローガンを投げかけられてます。理解できなくても興味持つだけでいいと思うんだ、なにごとも。で、みんなで美術館や博物館に行こうではないか。それが一番な支援だから。今日3つの美術館はしごしたよ、この本読みながら。2024/06/29
takao
3
ふむ2024/05/27
y
3
クラファンの舞台裏はもちろん、大好きな科博のことも知ることができるかと思い手に取りました。 期待以上の内容でしたが、博物館にまつわる法律が何とかならないのかな、と思いました。2024/03/25
-
- 和書
- 革命の九三年 21C文庫