出版社内容情報
夙川教会で出会ったメルシュ神父の思い出、神田ランボオで酒をあおった日々、闇市で靴磨きをした話など、青春のみずみずしい回想
内容説明
母方の祖・竹井一族の古城をたずね、忘れえぬ師友の面影をしのび、『深い河』執筆の苦心を告白する…遠藤周作という川の源流・伏流・急流・せせらぎ、宝石のような思い出の輝き。著者最晩年の珠玉エッセイ集成。
目次
1 血の源流をたずねて
2 人生の伏流
3 青春の急流から
4 せせらぎ小景
5 深い河の畔で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷるぷる
1
晩年のエッセイ集。最後に深い河を執筆中であることが明かされている。先に去っていった友の思い出を語る内容が多くて、しんみりしてしまう。結構周作先生のこの種のエッセイ読んでいるので友人との面白エピソードは何処かで読んだものが多い。しかし、どの話もなんだかブルーな雰囲気で残された者の寂しさが伝わってくる。ちょっと泣けてしまう。最後の章の小説家視点の話が興味深い。小説書いてる時の気持ちや進め方や執筆録のような作品の裏側をチラと教えてくれます。2013/09/26
ur
0
ひたすらランボオ(ミロンガ)に行きたくなった2014/01/06
チンズ
0
とっても面白かった。思わず一人で笑いながら読んでました。ぶつぶつと呟いてる感じがなんともたまらない。2021/06/30
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