出版社内容情報
「ローマの休日」から「アンダーグラウンド」まで、映画こそ著者のインスピレーションと歓びの源泉。映画エピキュリアンの快楽ノート
内容説明
本当の幸せって、何ですか?「ローマの休日」から「ピアノ・レッスン」、「ピーター・グリーナウェイの枕草子」まで、映画にさぐる、現代の「癒しの物語」。
目次
「信じる」ことの周辺―「冬物語」「トラスト・ミー」「パワー・オブ・ワン」
映画の中に見えるもの―「二十日鼠と人間」「IP5」「黒い罠」
情念の行方―「ダメージ」「希望」「婚礼」
希望を再生させるもの―「小さな旅人」「妻への恋文」「マルメロの陽光」
時代とヒーローの条件―「靴をなくした天使」「カサノヴァ最後の恋」「一年の九日」
異次元の散歩から―「季節のはざまで」「秋菊の物語」「くまちゃん」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
FK
5
さて辻邦生の三冊目の最後となる映画に関するエッセイ集を読み終えた。もうこれで終わりかと思うと寂しくもある。それでも紹介された映画をこれから折にふれ観ていくつもりなので、そのつどまたこれらの本に立ち帰って読んでみたいと思っている。これもまた残念なのは、映画の索引がないこと。どうして『私の映画手帖』同様にしなかったのだろう。前著同様、私なりに索引を作ってみた。/ 面白さとは人間の生命があふれ出て、私たちの眠りこんだ魂をめざめさせるものなのだ。(P.259)【何が面白いかは人それぞれ。私は今ようやく、映画に。】2019/12/23
ロバーツ
0
辻邦生の映画評論集。マイベストである「ノンジャンルベスト50」を収録。2023/03/30
ロバーツ
0
映画評論集。ノンジャンル•ベスト50の映画を観ていきたい。2020/06/21