出版社内容情報
カメラ片手にブラリとお出かけ。変な猫、奇妙な犬……街かどの何げない風景が語りかける、木村伊兵衛賞受賞者による初の写真文集
内容説明
とても日常。でもちょっと不思議。奇妙な犬。変なネコ。オカシな人もいる。ご存じ武田花ワールド。
目次
がに股の犬とラブホテル
横溝正史風写真館のあるじ
パイポくわえて工場街
空に満月 アヒルは凍える
風に吹かれて成田山詣り
「愛の沼」と機械の墓場
足尾銅山とジョニー大倉
箱男、オリビエ、パティ・ペイジ
「アニマルラブ」にダイエット犬
晴れ後霧後雷。夏の空は忙しい
キリストおばさんとマルクスじいさん
好色な男たちは橋を渡る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あ げ こ
8
この居心地のよさよ。人がまばらで、忙しくなくて、犬や猫や鳥などがいて、整えられていなくて、同じものがなくて、けれど見た事があるような気もして、何だか妙に気になって、可笑しなものも、奇妙なものも、不可思議なものもあって、それも全然特別ではない風にあって…長閑だ。可笑しなものが可笑しなまま、奇妙なものが奇妙なまま、そこに在り続けると言う長閑さ。犬も猫もアヒルも人も、家も店も建物も、廃屋も廃棄物も、空き地も跡地も、雑草も花も、自らのまま、それ以上でもそれ以下でもない、自らであるまま、そこに居続けるという長閑さ。2018/12/12
たんこ
0
武田百合子さんの愛した花ちゃん。服を作り水泳を教えた花ちゃん。百合子さんを惜しみながら花ちゃんを見守り続けます。海岸のアヒルの群れの写真がよかった。2009/04/23
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