出版社内容情報
「あなたの足が変だとすれば、それは靴が悪いからです」。貧農の息子に生まれ、一代で＂フェラガモ帝国＂を築いた男の、良い靴作りへの執念
目次
小さな白い靴
靴と子守のエキスパート
ナポリのひもじさ
わが店
サルヴァトーレに機械は無用
映画スターとスタイル
秘密を探し求めて
ぴったりの靴
燃え尽きた幸せ
ハリウッドの日々
果たせぬ計画
どん庭
厳しい坂道
はがねとコルクと透明な紙
宮殿と大邸宅
健康な靴
靴の買い方と良い歩き方
戦争、結婚、そして迫害
足と有名人
美しさ、いま昔
絹、宝石そして奇妙な獣たち
挑戦の未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pinkpandaxxx
3
靴フェチにはたまらない一冊。フェラガモの靴の履き心地へのこだわりはいわずもがな、数々の女優や著名人たちに特別につくった靴たちの描写が素晴らしすぎて、想像するだけでよだれが出そう。欲を言えば著名人たちとの写真より、彼らに作った靴のデザイン画などを掲載してほしかった。2014/10/03
ぞだぐぁ
1
高級靴のブランドとして有名なフェラガモの創始者の自伝。本当に靴とそれを履く足が好きなんだなって印象。口語調で読み易く、どんどん読み進めてしまった。2020/06/30
ウメ（マンガ版）
1
イタリア旅行でフェラガモ博物館が予定に入っていたので「読んでおくべき」と嫁に勧められた。ブランドに興味ないし、どうせオシャレなデザイナーのサクセスストーリーだろうと決めつけていたが読んで度肝を抜かれた。足に対する異常な探求心と愛情で作る彼の靴は履いた人を健康する夢の靴。「多くの身体の不調は正しい靴を履けば治る」「歩けない足を治し続けることが靴職人としての天命」と名言は尽きない。ブランド物の良さってデザインだけでは無いんですね。フェラガモの靴が全世界のセレブやハリウッドスターに愛されたことに納得する一冊でし2010/06/28
和邇
1
ブランド名として有名になりすぎている感もある、靴職人の自伝。靴作りを学ぶ事なく10歳で初めての一足を作り上げたエピソードにまず驚いた。しかし、彼自身にとってもそれは不可思議な現象であったそうだ。p64にはこうある。「私は前世で靴屋だったとしか考えられない。それ以外に説明のしようがないのだ。」2010/01/09
杏
0
生活を送る上で必要不可欠である靴は、それだけで人の健康状態さえ操る。その位重要視すべき靴を心から愛し貫いたフェラガモ。彼の作る靴には履く人への愛が含まれている。ただ、あまりにもブランド価値が高くなりすぎて、なかなか日用品として使いづらいようでは、フェラガモ本人の想いも如何なものだろうか。2012/12/20
