メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて

  • ポイントキャンペーン

メタフィジカル・パンチ―形而上より愛をこめて

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163522500
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

哲学とは、何に拠ることもなく、虚心に自身で考えること。ソクラテスから『ソフィーの世界』まで、核心のみを読み解く一撃必中の書

内容説明

古今東西、有名の人、無名の人、ソクラテス、ニーチェ、小林秀雄、ソフィー、オウム、サラリーマンから世界人類の皆さんまでピタッと射抜く哲学的人物批評。形而上から愛の一撃。

目次

ソクラテスさん
宮本顕治さん
福田恒存さん
埴谷雄高さん
吉本隆明さん
養老孟司さん
オウムの皆さん
ニーチェさん
田中美知太郎さん
同世代の皆さん
ソフィーさん
現代思想解説の皆さん
小林秀雄さん
お医者さん
学者さん
サラリーマンの皆さん
ヘーゲルさん
世界人類の皆さん
『知の技法』は画期的か
小林秀雄への手紙

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fishdeleuze

17
「形而上」すなわち「自分が何者でもない」地点から、「形而下」すなわちそれぞれが「何者かである」ような人々を眺めたらこんなふうに見えるだろうという風変わりな人物批評集(あとがきより)。この人の批評は位相の逆転、そもそも~はという価値判断の転換の切り口が心地よい。但し、最後に収録された小林秀雄への手紙は別で、小林への畏敬と愛に満ちた素晴らしい文章である。「私の一生という私の経験の総和は何に対して過ぎ去るのだろう」という小林の想いは、メタフィジカルで何者でもない孤独な池田の心象を表しているようだ。2014/12/06

ザフー

11
形而「上」視線的(しかしそれが著者をとても表す)スタイルの、様々に宛てた人物批評集の体をとった論考集を尻目に、併録された対象的な風合いの「小林秀雄への手紙」という小品を読みました。小林への畏敬の念も色濃く隠さず語りかけるこの小論は、著者池田をわかるのに一番はやいものではないかとの「直観」がありました。「一人称の謎」と「様々な意匠(≒思想)」の「二重の意識の平面」に、「直観」≒〈わかること〉という垂直の意識が貫通する様な図象を思い浮かべながら読みました。その図象は彼女の生の時空から赤い思惟を滴らせます。2022/01/10

しわじい

0
59p 人は、考えなければだめなのです 信じてしまってはだめなのです 信じてしまえば、そこでおしまい2011/03/12

しわじい

0
102p  哲学の「難しさ」は、言葉の難しさでも概念の難しさでもない。ただ、驚くことの難しさ、これだけだ。普通に人は、リンゴが落ちても驚かない。しかし、万人にひとりの変人が、リンゴが落ちるということに、「驚く」。驚いて、考え始めるのだ、「なぜだ」。驚く、これは意志ではない、宿命だ。人は、意志によっては驚けない。それで、哲学には「入門」という事態はあり得ないのだ。 2010/10/19

しわじい

0
ちと、私には高度で難しかった。ほとんど理解できず。2001/02/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/246259
  • ご注意事項