出版社内容情報
座して亡国を待つことはできない。震災、経済破綻、政治の不在。危機の日本を憂い敢えて問う。国家の拠って立つ所はどこにあるのか?
内容説明
座して亡国を待つわけにはいかない。政治の不在、経済の混乱、震災―危機の中で日本は国の根本を失いつつあるのではないか。
目次
保守とはなにか
日米同盟―新しい意味付け
「住専国会」と政治の叡知
政治と国民の誇り
武村蔵相と仮想現実の政治
総理の「国語力」
詐欺師だらけの時代
国は何のためにあるのか
二つの震災と日本の姿
四十八歳の憲法と政治の逃亡
日米安保か、憲法か
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コラッジョ
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江藤淳の考える「保守」の定義論。 しかし、 「保守というのは感覚」 とか、 「保守というのは、敵(左翼や革新派)が居てこそ存立し得る」 (だから常に「受け身」の立場である) という江藤氏の言葉には首をひねらざるを得ない。 保守というのは、単なる好き嫌いなどの感覚ではないし、 また、いわゆる「敵」など存在せずとも存立し得る思想である。 そして明確に言葉によって定義出来る物であるはずである。2016/04/17
光
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人為社会はイデオロギーと法律を振り回す社会。訳の分からない「主義」は必要ない。排他的で、異物がきたらまず追い返す。時には保守する為に大きな改革を行わなければならない。老子「信言は美ならず、美言は信ならず」耳触りの良い言葉を信用してはならない。2019/01/09
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