雲に立つ―頭山満の「場所」

  • ポイントキャンペーン

雲に立つ―頭山満の「場所」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163520506
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

右翼の巨頭、頭山満の足跡を丹念に追い、その人間的魅力に迫りながら、大胆な日本人論、アジア論を縦横無尽に展開する傑作評伝!

内容説明

国の重石でありつづけた男、西郷隆盛に通じる人間的魅力があった男、頭山満―。近現代史、その精神史の流れに沿いつつ、大胆な日本人論を展開する傑作評伝。

目次

第1章 東洋風の知者
第2章 西郷伝説
第3章 文明の原理
第4章 一人でいて淋しくない人間
第5章 テロルの美学
第6章 アジア=日本の呼び声
第7章 夢としてのアジア主義
第8章 アジア・ナイトメアー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

24
「太陽が輝けば、蛍の光は消えてしまう。火種が強ければ、火は燃え上がる。一人でいても淋しくない男になれ」。受身でいては何も変わらない。夢を見たものは、その悪夢にも一人で耐えていけばいいのではないか。「人事尽処即命」。人事を尽くして天命を待つ、なんてことはあり得ない。人事は尽くしても尽くしても、なお尽くせないもの。だから、終わったのならサッパリと立ち去っていくのみ。……アジアからの呼び声に憑かれた、魔人の一生。2017/04/15

磁石

21
明治から昭和前期までに活躍した、玄洋社設立者であり日本右翼のドン。その当時、日本のみならず海外でも、数々の名だたる政治家や革命家と交流を持ち慕われた豪傑、その器量たるやかの西郷隆盛を超えているとも。この人の為なら死に切れると、他人に想わせる魅力を纏っていた。だが、その人となりや風貌までも一見だけではそうとはわからない、白髭を垂らした赤子のようでもある。「俺の一生などは、大風の吹いた跡のようなもので、何一つ残るものはない」。号は立雲と定めた。2017/04/06

denden

1
頭山満の伝記である。数冊松本を読み継いできて満たされないものが増えていく。それは、繰り返しとおなじ内容の多さに辟易するからである。右翼の歴史から郷里・福岡の玄洋社の結成当時の話など、中々他では知ることができない物は大変面白い。しかし、多くの著書で繰り返し同じ話を読まされては些か、いや多いに困惑する。そして最後には「あの話はどこで読んだろう?」と、訳が分からなくなる。困ったことだ・・それを覚悟で読む人は読めば良い。2020/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/217299
  • ご注意事項