出版社内容情報
二十世紀バレエ界の至宝「瀕死の白鳥」のプリマがスターリンからゴルバチョフまで、ロシアの政治と芸術をあからさまに語り尽くす
内容説明
今世紀最高のプリマは美しいだけではない。あの『瀕死の白鳥』を演じる繊細な手は、時の権力者たち―スターリン、フルシチョフ、そしてゴルバチョフ夫人ライサ―の過酷な圧力から、ロシアの至宝、ボリショイ・バレエを守るための強力な武器でもあったのだ。
目次
ダーチャとスレーチェンカ
五歳の頃のわたし
親戚
スピッツベルゲン
バレエを習う
復学、そして父の逮捕
母の失踪
チムケント
チェカーでのコンサート
チャイコフスキーの即興曲〔ほか〕