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出版社内容情報
中国女子水泳選手の尿に妙な物質が発見された。オリンピック制覇を狙う中国。ドーピング疑惑を追い詰める科学者達。その壮絶な攻防
内容説明
中国女子水泳選手の尿に奇妙な物質が発見された。これまで見たこともない物質だ。１９９４年９月ローマで開かれた世界水泳選手権大会、中国女子水泳陣は、全１６種目中、１２種目で金メダルを獲得、アトランタ・オリンピックへ照準をさだめる。が、圧倒的な強さの秘密には薬物の投与があるのではないかと疑問を抱いた科学者たちがいた―。薬物に手を染める中国選手と摘発に網を張る科学者たちの息詰まる攻防―。全く新しいスポーツノンフィクションの誕生。
目次
張り込み
中国ドーピングの父？
プールはきれいにしなければならない
抜き打ち検査
陽性判明
Ｂサンプルへ進め
疑惑のスタート
無言の帰国
大量陽性
機密保持〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
7
ドーピングに関しては選手も被害者である可能性があることを感じました。特に国家でスポーツを管理している場合心情的にNOは言いにくいだろうし、感づいていたとしても勝利を目指すなかで自分を欺瞞していく可能性は高いのだろうと思いました。ドーピングはなくなる方がいいですがメジャーリーグのドーピングとは少し違うような気がしました。2020/08/18
tankaru
2
面白い。国際大会のドーピング検査の舞台裏を描く。疑わしきは罰せずの精神で、確実な証拠を積み重ねていく。ここの登場人物の想いが交錯しながらドーピング事実の一点に収束する。欲を言えば、検査チーム内の確執や違反チームの背景なんかにも踏み込んで欲しかったかな。2012/11/04
