神童

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神童

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  • サイズ B6判/ページ数 273p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163513300
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

第二のハイフェッツ、と讃えられた少年はたった一人で米国に留学、やがて失意のうちに帰国した。近代日本の運命に似た、天才の悲劇

内容説明

少年は、ヴァイオリンを手にしたとたん神になった。マックス・エッガー、ヤッシャ・ハイフェッツ、江藤俊哉、ダヴィッド・オイストラフ―世界の名だたる巨匠たちはこぞって少年の演奏に驚嘆し、新しい才能の誕生を祝福した。やがて昭和30年、少年はジュリアード音楽院に留学する。そこで彼を迎えたのは、日本に倍する米国人の絶賛と、深い深い孤独だった―。これは、日本そのものの運命にも似た、清冽な魂の悲劇の物語である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

15
足首を繋がれた少年が穴を掘るところを鬼が見張っている。心理学者に促されて渡辺茂夫が描いた絵が全てである。情緒未成熟の茂夫は、健気にも人生とは、そして幸福とは音楽であると信じた。しかし、一番情操の醸成が必要な時に、二年間もアメリカで愛から隔離され破綻する。音楽も信仰たり得なかった。息子の自殺未遂をアメリカの陰謀と思い込もうとする父。目を逸らせてはいけない。息子茂夫に巣くっていた鬼はあなただ。2020/02/26

S

1
久しぶりに一頁目から、味わって読める一冊でした。2014/01/02

まみぃ。

1
これが本当に起こったことかと思うと、信じられない。戦後すぐにこんな天才がいたなんて。そしてこんな悲劇的なかたちで才能を閉じることになってしまうなんて。今の時代も天才はいるけれど、特殊な人物だと思う。2013/01/10

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