出版社内容情報
『岬にての物語』の生原稿を持ち込んできた学生の頃から自決まで、作家とその家族と深く係った編集者が綴る"没後二十五年目の真実"
内容説明
文学的出発から自決まで、身近にみつめた天才的作家の素顔。
目次
初対面
太陽を慕う
三島由紀夫の家
倭文重の思い出
わが友・平岡梓
三島と歌舞伎
「からっ風野郎」
本の美学
『午後の曳航』
戦友別盃
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koichi uchida
1
著者は、三島由紀夫という偉大な人と関われたことを、世に広めないわけにいかない、そのような使命感を感じさせられた。 一人の人間の、一人の行き方を全うした人物の紹介。 三島由紀夫の行動と人生で、最後の自決に至る過程の原因は、 世の中なのか、社会なのか、プライベートなのか わからない。理解も不要か。 最後は、淋しさを垣間見た。 生きるというのは、寂しいものだろうか、心に残りました。 自分は寂しい人生は嫌いです。 これからの人生、何のために生きるのか、はっきりしないといけないことを考えさせられました。2014/10/05
AR読書記録
0
三島由紀夫伝というより,編集者のお仕事がよくわかる本,だった感じ.とくに造本設計について.しかし,ますます三島由紀夫の人となりと最期が結びつかなくなってきました.親に対して,いつまでも良い子すぎる感じが普通ではない...とは思うのですが... うーむ.2011/05/21