出版社内容情報
トスカーナの貧民街に生れて世界的歌手に至る苦闘の道。華やかな交友に彩られた芸の世界と、悩みに悩んだ共産党との関わりのすべて
内容説明
ほらね、ぼくは忘れていないと、300時間かけて語ったよき仲間、愛した女性、その時代。トスカーナ地方での辛酸から、国際都市マルセイユへ。ヴィシー政権下、そこだけ陽のあたっている自由の街で、彼ははじめて歌う。パリが待っている。エディット・ビアフとの破れた恋。プレヴェールはじめ、よき仲間たち。そして、シモーヌ・シニョレ。すべての出会いを糧にして、イヴは上昇をつづける。モンタン(上昇する)の名前のとおりに。花開き、「歌うプロレタリア」と喝采されるさなかに、彼は脱皮をはかる。真の歌手に、もっと大きな存在へと。
目次
1 トスカーナの村
2 マルセイユ
3 イヴ・モンタン誕生
4 スターへの階段
5 パリ、ピアフとの出逢い
6 映画界
7 ジャック・プレヴェール
8 シモーヌ・シニョレ
9 恐怖の報酬、枯葉