出版社内容情報
大前研一は北朝鮮籍だ──知事選挙で流されたデマ。ビジネス理論の世界から政治の世界へ飛び込んだ筆者が書き下ろす体験的政治論
内容説明
私財六億円を失い、財界人は手の平を返し、プライドは泥まみれになった。ビジネスから政治の世界に飛び込んだ著者が書き下ろす体験的政治論。
目次
第1部 政治への挑戦
第2部 日本を幸せにする方法
第3部 戦い末だ終わらず
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
6
2012年77冊目。大前研一氏の著書としては異色の本かもしれない。都知事選敗退や参議院選敗戦。大前氏が負けるという事について書くのは、これが最初で最後なのかもしれない(全ての著書を読めば違うかもしれないが…)。基本的に選挙というのは政策ではなく、いかに国民受けするフレーズをメディアに乗せるかだと思った。民主党の「政権交代」であったり小泉政権の「自民党をぶっ壊す」だったりする。たぶん、政策の勝負では大前氏が圧倒的有利だった。でも勝てない。何故、勝てない?国民は今も昔もそれほど変わってないんだと、思った。2012/10/28
かしわもち
4
他の大前研一著作品とは明らかに一線を画す内容。この本を読まなければ大前研一の正しい人物像は見えてこないのではないか。日本の行く末について真剣に考え抜き、徹底的な当事者意識を持って行動した結果、現在の活動がある事を理解することで大前研一への印象がかなり変わってくる。2014/09/25
Pikatyuagarden
3
・あんたがなぜ滑稽なのかというとね、全部一人でやろうとしているからだ。明治維新を見なよ。・マッキンゼー的世界の中では、何が正しいかということが全てだった。人がどう思うかというのは、その基準に入ってこなかった。しかし、一票を入れてもらうというのはマッキンゼーの理論の世界とはまったく違うのだ。2016/01/12
Hiroaki Tsubakino
3
大前研一さんが、コンサルティングの頂点を極め政治に乗り出すも完敗。赤裸々に、その実情が描かれています。客観的に敗因を見つめ、現在、人材の育成に心血を注ぐその原点を見ました。2014/02/08
ジロー
3
大前研一さんの著書「敗戦記」を読んだ。 アマゾンの書評では、大前さんのベストに挙げている人も多い。 もちろん、企業参謀やボーダレスワールドが世界的な名著なのだろうが、この本は、人間、大前研一を赤裸々に綴っているという意味で、非常に興味深い。 これほどまで、素直にそして論理的に自分の敗戦を記することが出来るのは、すごい事だと思う。器の大きさと思考力の素晴らしさを同時に感じる。2011/08/16