出版社内容情報
議会、官僚、ロビイストたちの厚い壁に阻まれ、大統領がその政策目標をことごとく潰されてゆく過程をスリリングに描いた問題の書
内容説明
補佐官たちの激論火花散る議会工作大統領の癇癪、そしてそのときヒラリーは…部外者オフ・リミットの現職大統領の聖域をスリリングにあばく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんころもち
9
この本で描かれるのは、大統領の無力さである。投資による財政支出拡大を図るも議会の財政支出削減に為す術をなくすところから始まり、党議拘束もないため与党議員ですら囲い込むのに苦労する。何より、ワシントン政治に無縁だったクリントンがその力学を理解できずに右往左往する様は、見ていて辛くなるばかりである。結局、法案は通る。しかし、クリントンが掲げた投資拡大は葬り去られ、副大統領ゴアが掲げた環境対策税は骨抜きにされた。アメリカ議会と大統領の関係を考える上で、教科書読むよりもよっぽどわかる一冊。 2016/09/10
papahaba
0
政治家・官僚・マスコミに手足を縛られながら、visionを持ち続ける事・目標を達成する困難さ。2020/05/02