出版社内容情報
多大な反響を呼んだ週刊文春の「差別語キャンペーン」。差別問題の本質を糊塗しつづけてきた「言葉狩り」を根底から問い直す
内容説明
「言葉狩り」とは何か。そして、差別問題を糊塗してきたものは何か。大反響を呼んだ「週刊文春」キャンペーン。
目次
第1章 「断筆宣言」の衝撃
第2章 「白雪姫」は差別童話か?
第3章 大新聞「言い換えリスト」をスッパ抜く
第4章 編集現場での「わが言葉狩り」
第5章 誌上対決・部落解放同盟(小林/健治)
第6章 言葉狩りの「主犯」は誰だ(筒井/康隆)
第7章 「差別」から目をそむければ文学は死ぬ(安岡/章太郎)
第8章 差別語のための私家版憲法十一箇条(井上/ひさし)
第9章 読者の方々から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
獺祭魚の食客@鯨鯢
45
個人がSNSで自らの考えを公表できるようになり、「言葉狩り」が以前より一層目につくようになった。 言われた側の気持ちに配慮し「自粛」することの圧力が問題発言の炎上と謝罪の繰り返しで徐々に強まっている。 年輩男性やタレントの失言は「人の口に戸は立てられぬ」結果となる。「言霊の幸ふ国」だからこそ人を呪詛し貶める言葉は慎むべきである。(敢えて言いふらす集団がいるのも確か) 平将門は密教の調伏によりその勢威を殺がれたが、呪いの言葉は両刃の剣であり祈祷した本人にも跳ね返ってくることを覚悟する必要がある。2021/08/18
ユズル
27
平成6年度版だからなあ。マスコミが自主規制としてる『廃人』も今や、『ネトゲ廃人』という新語が生まれてるし、この20数年の間にちびくろサンボも復刊したし。しかしこの本を読む時点で●市が差別に異様に厳しいのを知りましたが、それこそ20数年経った今の状況も知りたい。ミスコンなんて無くならないし、男性向けもあるし。いつの時代にも言葉じりとらえるモンスターなんちゃらは居るんだと実感しました。巻末のマスコミの言い換えの用語集、言い換えても傷つくんじゃね?と思いました。2016/05/08
モーリーン
1
再読と思ってたけどだいたい忘れていた。2018/09/30
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