出版社内容情報
「風と共に去りぬ」から「サンセット大通り」まで、ハリウッドが最も輝いていた十年、その栄光の舞台裏の隅々を描き尽くした傑作!
内容説明
バーグマン、チャップリン、ワイルダー、ブレヒト、シェーンベルク、ルビンシュタイン、トマス・マン…。深く期するものを胸に秘め、世界中の才能がこの都市を目ざした。10年後、バーグマン、チャップリンは追われ、ブレヒトもマンも去った。1940年代―。ハリウッドの黄金の10年に、何が起こったのか。厖大な資料、冷徹な分析映画史を超えてアメリカの時代相に迫る都市と人間のドラマ。
目次
1 歓迎
2 集合
3 背信
4 アメリカニズム
5 偏見
6 再会
7 崩壊
8 裏切り
9 非アメリカ主義
10 偏見
11 放逐
12 告別
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
ハリウッドがそのスタジオ(映画会社)システムの絶頂期にあった1940年代の10年間を、ジャーナリストの著者が約500冊の文献を漁って構成した労作。「南北戦争映画は当たらない」という風説を吹き飛ばした「風と共に去りぬ」から始まり、その後間もなく第二次大戦と真珠湾攻撃で戦時下に突入。戦後は、冷戦の始まりと軌を一にする「赤狩り」がハリウッドでも始まるという、激動の10年間だ。スターや監督の逸話中心ながら、労働組合関係の話も結構あり、ハリウッドの職能集団同士が色々な経緯で激しく抗争をしていた事がわかる。2025/08/23
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