出版社内容情報
機械と同じニコニコOL、嫌われだした団塊世代、ボディコン娘の絶望、女のオタクはいるの?……。天才が鋭く分析する今どきの女達
内容説明
女はもう自由だ。天才、橋本治最後の“女のエッセイ。”
目次
W浅野はもういらない
団塊のオールドミスは土井たか子になれるか?
火事場泥棒的ボディコン論
笑ふ女
健康ギャルは不思議に笑う
女のオタク
カワイイおばあちゃんになれる?
「女流作家」はアパルトヘイト?
声も丸文字、頭も丸文字…
男よりも色気がない?
ファースト・レディ、あんたが勘違い
女スチャラカ社員の明日はどっちだ
パンツが臭くておかしいか?
男はどうしようもなくつまんない
いまどきの女はすでにしてゲイである〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
18
古典翻案から時評、小説、エッセイ、漫画評論、兎に角量産しまくったのに、大抵絶版で今手に入りにくい橋本治のこれはエッセイとも時評ともとれる雑誌連載、単行本にするに当たり新たに1章を書き下ろし。これは1989年に創刊した文藝春秋社の女性誌『CREA』に創刊号から一年に渡り連載された文です。昔に読んだ記憶は有りますがほぼ初読みです。この中では自分のおばあちゃんについての文章が一番好きです、駄菓子屋の店番をしてる祖母の為におめでたい松の柄の総絞りのめちゃ派手なセーターをあげちゃいます。実の母はそれ見て嫉妬!2025/04/19
penguin
1
創刊当時の「クレア」って凄かったんだなぁと思いつつ。こねくり回した文章に酔い、時代背景を思い出しながら「セクシュアリティ」というものについて、少し自分の頭で考えたくなりました。2009/05/26