出版社内容情報
日本占領計画はイエズス会宣教師を通じて企てられた。それは布教活動だけでなく、武力によるものだった。恐るべき陰謀の謎を解く
内容説明
16世紀大航海時代、東洋植民地化の拡大をねらう、ポルトガル王の野望を託された、冒険的宣教師の行動と挫折を追う。聖人ザビエルの意外な素顔。“日本占領計画”の衝撃的背景。
目次
ザビエルの謎
コロジオン伯爵の行状
ナイアガラの滝
運河の国に遺る日本史
大陸の地下宮殿
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
guanben
1
名前だけは知ってるキリスト教伝道師ザビエルの足跡を辿る。スペイン・バスク人で、大内義隆や大友宗麟とも往来があり、日本人を高く評価していたとする。明への布教を目前にして病死。謀殺ではないかとの疑問を提起して作品は結ばれている。布教が植民地支配の先兵としての役割を果たしていたという指摘はあるが、ザビエルもまた同様の志向を持っていたようで、銅像なんか建てて顕彰している日本人は呑気だなと思う。2024/01/07
たかぴ
1
ザビエルさんの故郷の地を訪ねる旅はかなり楽しい。この生まれから、苛烈で情熱的な精神が出来上がった過程に思いを寄せるのも。2023/03/19
こっこ
0
教科書の中の挿絵のザビエルがこの本により、人間らしく魅力あふれるザビエルへとイメージを刷新される。2006/12/06