他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス

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他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス

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  • サイズ A5判/ページ数 630p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784163486505
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0031

出版社内容情報

日米間の最高機密「核」協定── 四半世紀の重い沈黙を破って、いま初めて明らかにされる沖縄返還日米首脳秘密交渉の舞台裏!

内容説明

両国外務当局者をすべてはずし、ホワイトハウス大統領執務室に隣接する小部屋で、極秘裏に交わされた沖縄返還・日米首脳交渉「秘密合意議事録」とは何か。戦後史の空白部分の核心を衝く稀有の証言。

目次

第1章 “孤独なる闘い”の始まり
第2章 「沖縄が還るまで戦後は終らない」
第3章 隠密のホワイトハウス訪問
第4章 1967年日米首脳会談
第5章 幕間の1968年
第6章 ニクソン政権への移行期
第7章 総理の“核抜き”裁断
第8章 佐藤総理・岸元首相とニクソン大統領
第9章 “政治的ホットライン”の開設
第10章 “西部ホワイトハウス”サンクレメンテへの旅
第11章 沖縄の核、そして繊維
第12章 ニクソン大統領の“最後通牒”
第13章 佐藤首相の対案を携えて
第14章 ホワイトハウスでの極秘折衝
第15章 キッシンジャー補佐官と合作した脚本
第16章 核抜き、本土並み、72年返還
第17章 絡みつく繊維
第18章 「後世史家の批評にまつのみ」
第19章 歴史の闇の奥深く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

206
一つの外交交渉にかける人たちの努力がよくわかった。2016/07/01

Hiroki Nishizumi

6
動機はさておき佐藤栄作首相の沖縄返還に懸ける気持ちがこれほど強かったことは本書を読んで初めて知った。また外交の駆け引きの大変さも少し分かった。さらに復帰が決まった際の沖縄の反応、悲観を隠さない屋良朝苗主席、「核ナシや」とあいさつする小学生、碑に静かに手を合わせる高校生、読了後もドロリとした複雑な思いが消えない。それは今に続く癒えない傷に等しい。ただ本書は展開が冗長でポイントの前後関係に戸惑うことも多かった。もう少し読みやすくしてもらったほうが嬉しかったのだが。2016/01/17

ceskepivo

5
核の傘による安全保障と非核三原則。両立しないこれらの政策を維持して沖縄の「核抜き本土並み」での復帰を実現させた佐藤政権。その陰には著者とキシンジャーとの秘密交渉に基づく日米首脳間の密約があった。本書は、著者がとった選択肢の是非を読者に正面から問うている。「密約なんてけしからん」と著者を断罪するのは容易だ。では、沖縄返還が米国の施政下にあり続けるのは、時の政府の判断としてありえたのだろうか。ただ、改めて考えると沖縄本土復帰問題も戦争の代償。いまだに我々は戦争の代償を支払い続けている。2011/10/10

koji

5
上下2段組み630頁に及ぶ大著。読了し深い感慨にとらわれました。沖縄返還を巡る密約の当事者の「凄絶な交渉記録」で、本書英語版を書き上げた後、著者は亡くなっており、まさに「遺書」。魑魅魍魎たる外交の裏舞台を知ることは、これから「世界と渡り合う」ことを「欲スル」若者の必読の書と思われます。2010/02/17

くらちゃん

4
佐藤栄作のノーベル平和賞の意味は何だったのでしょうか?考えさせられます。これと、合わせて山崎豊子の「運命の人」を読む事をお勧めします。2011/09/28

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