出版社内容情報
世界一のフランス料理学校を創設した著者が自らの半生を綴ったエッセイと長年研究した東西料理比較や料理史の蘊蓄を披露した15篇
内容説明
世界随一の辻調理師専門学校の創設者にして稀代の教養人・料理研究家の最後の料理エッセイ論集。
目次
食の美は、はかなさにあり
1 美味づくりの旅(西洋料理の受容;贅沢の人間学;汗;くやしい;会食の至福―辻静雄リヨンを歩く)
2 食卓・西と東(自己完結型の満足;東西食卓学;味をつくる人々;食卓の比較文明論)
3 ヨーロッパ料理の変遷(バッハの食生活;ヨーロッパの料理とその変遷;『高雅なる悦楽と健康』―フランス料理のルネサンスを招いた名著;西ヨーロッパの食生活;料理の未来)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
caizim
1
もともと新聞記者だけに、「職人」とはまた違う視点で料理探求しているのが面白い。そして、お金にものすごくシビア。2010/08/21
オペラ座のカニ人
0
辻静雄校長先生の本を読み進めていると「凄い」としか言えないのです。私と同じ頃に生まれ働き出す頃にはフランスに渡り、歴史に残る研究をして本を出版する。まだまだ、フランス料理の本を読んで学びたい。次は海老沢さん著作「美味礼讃」を読む。1年後にまた読みたい。2023/08/06
ふくてん
0
辻調理師専門学校を設立した辻静雄さんエッセイ。学校名だけ知っていたので著者の経歴などは初めて知ったが、フランスの地方の料理に着目し、古い歴史から今の料理との関係を掘り下げていくなど学ぶ上での姿勢が本当にすごい。良き友、健康な体、ある程度の忙しさを持ってより「食」を楽しみたい。2021/05/14