出版社内容情報
芥川龍之介の遺児、比呂志、多加志、也寸志と青春を共に過ごした著者が、今は亡き三人の芸術的天分と思い出をエピソードから語る
内容説明
三兄弟と共に青春を送った著者が、エピソード豊かに語るそれぞれの芸術的天分と思い出の記。
目次
田端の家
比呂志のこと
多加志のこと
也寸志のこと
母のこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けいちか
2
芥川龍之介の長男比呂志の嫁(芥川龍之介の姪でもある)瑠璃子によるエッセイ。彼女は幼馴染で夫君より4歳年上で、比呂志は17歳か18歳で結婚したことになる。当時、2人で同人誌のような創作を共同作業で行って心を通わせたと思われる。本人の創作活動に興味のない人は、つまらない本。2013/10/23
saba
1
芥川家関連にはまっていろいろ集めたなかの一冊、長男比呂志氏の妻瑠璃子さんの手によるもの。それぞれ志向は異なるものの、豊かな才能に満ちた三兄弟(惜しむらくは次男多加志氏の戦死) 。比呂志→多加志→也寸志の順で陰→陽という印象。長兄には父の自死の影が色濃い。当然か…。2012/05/03