出版社内容情報
原爆と特攻がなかったら太平洋戦争はどうなっていたか? 両者の史実を並行的にたどりながら、終戦までの経緯を新しい視点で描く
内容説明
この二つがなかったら、太平洋戦争はどんな結果になっていただろうか?史実を並行的にたどりながら終戦に至る道を新しい視点で描く、待望の日米戦史。
目次
原爆の決断
痛恨の開戦
驕兵久しからず
アメリカ海軍の首脳
原爆の進展と開発攻防戦
やむにやまれぬ特攻
崩れゆく戦線
捷号作戦と神風特攻
水中特攻「回天」の戦い
航空特攻、海上戦の主力となる
ヤルタ会談
硫黄島の激戦
沖縄の死闘
原爆の進展
対日作戦計画と原爆使用計画の決定
原爆実験と運搬
親日紳士三人の和平努力
ポツダム会談
終戦への長い道
日本海軍掉尾の偉功と米海軍の悲惨
終戦
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くらーく
2
図書館の終戦関係のコーナーで見つけたので、読んでみた。著者の鳥巣建之助氏が、NHKスペシャル 日本海軍 400時間の証言 第2回「特攻 “やましき沈黙”」で、特攻を決めた将校を責める発言をしていました。当時、鳥巣氏は、回天特攻作戦担当参謀として、若者を死地に誘う役目を担い、そのことについて、かなり後悔していたようです。放送なので、一部分の切り取りはあるかもしれませんけれど。 内容については、本書が出てから四半世紀経ち、常識的な事ばかりになりました。終戦の研究の結論としては、天佑神助と言うのが、何ともです。2024/08/20