出版社内容情報
本にはげまされ、本に慰められた青春時代。コンラッド『青春』ほか三十二冊のかけがえのない本を回想して語るユニークな読書案内
内容説明
よるべない青春を共に生きた32冊の本。苦しく暗い生活から逃げるように、14歳の初夏から18歳の冬までただやみくもに読みふけった名作の数々―。作家の若い日々を浮かび上がらせる、人生の息吹にみちた読書エッセイ。
目次
ジョセフ・コンラッド「青春」
上林暁「野」
フロベール「トロワ・コント」
ボードレール「悪の華」
山本周五郎「青べか物語」
ファーブル「昆虫記」
「寺山修司歌集」
宇野千代「おはん」
水上勉「飢餓海峡」
チェーホフ「恋について」〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー
8
宮本輝さんが中学生のころからの読書を通して、その当時の思いや出来事を亡きお母さんに捧げて書いている。辛いことも良書に逃避することで耐え今の宮本輝があるのだと思わせる一冊。 2013/05/02
明星ことこ
2
「流転の海」読了後、まだまだ熊吾さんに触れたくてこの本を購入。そして「飢餓海峡」と「おはん」を購入。わたしの読書も流転している。記念すべき900冊目2025/03/23
Jackie
1
流転の海を読んだ後なのでいろんな場面と紹介されている作品がリンクしていてとても面白かった。紹介されている本を片っ端から読んでみたいです。とりあえず飢餓海峡行ってみます。2023/08/24