出版社内容情報
日本人による爆弾を抱えての体当り。どのような経過をたどって宿命の作戦へとエスカレートしたか。戦史から日本人の死生観を分析
内容説明
“魔性の歴史”に続く特攻作戦の総合分析。
目次
プロローグ 1976年初夏マニラにて
第1章 特攻の系譜
第2章 特攻の物質的基礎
第3章 特攻作戦の狼煙
第4章 フィリピンにおける特攻作戦
第5章 沖縄における特攻作戦
エピローグ マバラカットにて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
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感想を書いていなかったので再読。 最終章の、特攻の待機期間の心理状態にすごく関心を持って読んだ。正常じゃいられないだろうな…。世間的には特攻といえば知覧のイメージかもしれないけど、知覧は陸軍特攻。海軍に関心を持つ者としてはやっぱり、特攻といえば大西瀧治郎と神重徳のイメージで捉えてしまう。 特攻で散華された方は三千数百名と記載があるけど、ほぼ戦艦大和の乗組員と同じ人数。それぞれの人生が、一緒にではなく誰にも知られることなくそれぞれの最期を迎えたと思うとなんとも言えない気持ちになる。2021/05/04