出版社内容情報
昭和天皇即位から暗い戦争を経て復興、繁栄、そして昭和六十四年一月七日まで、時代の奔流に抗し、理想に燃え、生きた女たちの記録
内容説明
文学に燃え、恋に生き、理想を求めた女たち。頽廃に身を流し、男ゆえに罪を犯した女たち。与謝野晶子から土井たか子まで、60余年の奔流の時代を様々な形で生きた女性群像を描いた初の昭和女性史。
感想・レビュー
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Cinejazz
7
昭和前史(明治・大正)を序文として掲げ、「昭和」を戦前(1926-1931)、戦中(1931-1945)、戦後(1945-1989)の各々の時代に登場した女性たちを、政治面、社会面、文学史から俯瞰したノンフィクション作品です。「これまで、歴史のほとんどが、男によって書かれてきた。女は〝影〟の存在だった・・。 明治・大正期に男をはるかに凌ぐ〝炎のように生きた女〟が現れてきた・・。 昭和史では、戦争を起こした責任を女と男の折半の歴史として捉え、地つづきである歴史から現在を解く・・」とした辛苦の女性史です。 2021/05/19
Gen Kato
1
昭和女性運動史。読みながらずっと市川房枝の言葉「権利の上に眠るな」を思い浮かべていた。先人の戦いあってこその現在があることを忘れてはならないな。2015/06/01