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出版社内容情報
学校では『恋人』、家では『兄妹』。
すりあわせによって適切な距離を見つけた悠太と沙季だったが、直後、両親のいない『完全に二人きりの二日間』を過ごすことになってしまう。
果たして二人は適切な距離を保ち続けられるのか……。
一方、学校のイベント、友達の青春と応援、新人バイト『後輩ちゃん』との交流など、悠太と沙季に新しい風が容赦なく吹きつけるが……?
『出会い』から一年、様々な出来事を経て変わった二人が迎える高校生活最後の夏。
友情と青春と新たな出会いの先に『兄妹』が向き合う感情とは――。
内容説明
学校では『恋人』、家では『兄妹』。すりあわせによって適切な距離を見つけた悠太と沙季だったが、直後、両親のいない『完全に二人きりの二日間』を過ごすことになってしまう。果たして二人は適切な距離を保ち続けられるのか…?一方、学校のイベント、友達の青春と応援、新人バイト『後輩ちゃん』との交流など、悠太と沙季に新しい風が容赦なく吹きつけるが…?『出会い』から一年、様々な出来事を経て変わった二人が迎える高校生活最後の夏。友情と青春と新たな出会いの先に『兄妹』が向き合う感情とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
44
学校では『恋人』、家では『兄妹』。すりあわせによって適切な距離を見つけた悠太と沙季が、直後、両親のいない『完全に二人きりの二日間』を過ごすことになる第九弾。両親の一周年記念旅行で不在の中、ルーティンを意識して悠太との適度な距離感を維持しようとする沙季と、変わってゆく周囲との関係性。球技大会でのそれぞれの頑張り、丸の最後の高校野球の夏を真綾の誘いで観戦したり、悠太自身も少しずつ変わりつつあると思うんですけど、それ以上に彼に見守られながら世界を広げてゆく沙季がいいですね。そんな二人をこれからも見守りたいです。2023/08/24
オセロ
43
悠太と沙季の間に進展はほぼなかったものの、球技大会では周りの目を気にせず応援したりバイト先の新人・小園さんは勘が良さそうなので周りに気付かれるのも時間の問題ですかね。 そして今回は高校最後の夏ということで野球部主将の丸と彼を応援する真綾の絆にはもう…ね…感動しました。 2023/08/27
わたー
29
★★★★★前回、距離感を見誤って、呼び方を変えることでどうにか体裁を整えたというのに、両親が不在なことで二人っきりで過ごさなくてはいけなくなって…な9巻。確かに、表面上は二人の仲が大きく進展したようには見えないものの、徐々に自分から歩み寄りをしようとする悠太に対し、恋心に翻弄されて冷静さを欠きつつある沙季という二人の対比から不穏な雰囲気を感じてなんだか落ち着かない。スキンシップ自体は増えていて気持ちを通わせているはずなのに、何かが決定的に間違っているようで…次なる展開のための伏線なのだろうか。2023/09/05
紅葉
26
高校三年生の夏が舞台の本巻。「兄妹」と「恋人」のバランスを上手く取りつつある二人。本作では珍しくスポーツに焦点が当たっており、新鮮で良かったです。前巻では出番がほとんどなかった丸と奈良坂さんが登場。ついに二人の関係性が物語に絡んできました。全体を通して大きな展開はないものの「恋愛生活小説」という括りではこれ以上ない満足できる1巻でした。2023/08/30
真白優樹
24
両親完全不在の二日間が始まる中、悠太と沙季の二人が丁度良い距離感を考える今巻。―――重なる裏で交わらぬ。見えてるようで見えてなく。 あまりベタベタしすぎず寧ろ丁度良い距離感を模索する、という2人らしい感じに落ち着く中、スポーツ多めの青春を過ごす巻であり、二人の思いが重なっていく裏で何処か不安要素が積もる、いつかの爆発に向けて溜めていくように見える巻である。 少しずつ深まる関係、待っているのは本当の勝負の季節。少しずつ何かが変わっていく中、感じていく嫌な予感はどうなっていくのか。 次巻も勿論楽しみである。2023/09/12