出版社内容情報
侏儒など、いわゆる"フリーク"を撮った女性写真家の、時代と闘わざるを得なかった強烈な個性と生き方を浮き彫りにした力作伝記
内容説明
人が目をそむけた〈フリーク〉の何が写真家アーバスを魅きつけたのか。時代にさきがけた感性で大胆に生き、愛し、人間をみつめた女性ダイアンの投影だったのか。
目次
第1部 五番街ラセックス
第2部 ファッションの時代
第3部 暗い世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
cocoon
3
自分はダイアンアーバスに望まれない鑑賞者だな。好奇心ですみません。2014/06/25
naginuko
2
映画(毛皮のエロス)からのこっちだったけど、とりあえず映画とは無関係とわかった。写真家の伝記なのに、遺族の許可が得られず本人が撮った写真が見られないのは残念。文章はくどくて、関わる人の話が大半を占める。もう少しその辺削って本人に焦点当てられなかったものか。所々意味不明な文章もあった…まぁ芸術家の言うことなんて抽象的で要を得ないものか。鬱病を患っていたということだが、ダイアン縁の人は沢山登場するが、彼女を助けてやろうという人はいなかったのか。親兄弟、子供、友人もいたのに孤独に自殺したとは…。合掌。2015/07/25
サトル
1
ダイアン・アーバスという写真家、1960年代のマンハッタンをまるで生娘のような容貌を漂わせながらカメラを何台も抱えて両性具有者や身体障害者、小人など奇形者ばかりにフラッシュを浴びせて闊歩していた“フリークな写真家”という 実像が浮かんで来た。非常に裕福なユダヤ人家庭の中で育ち若い頃からうつ病に苛まれながらも様々な男とセックスすることが人生を豊かにする冒険だとして最後は手首を切っての自殺、そんな彼女の48年の無軌道な人生は自らが撮った写真そのものだったのだろう。流し読みでも辛くなってくるような伝記だった。2021/02/20
a.k.a.Jay-V
1
写真集は輸入版でいくつか持ってるけど、彼女に関しては謎の部分が多い(映画 毛皮のエロスは論外)異端への「まなざし」が「視座」に変わるのが興味深い。あと女性実験映像監督のマヤ・デレン(本ではデーレン名義)との関わりなども薄かったとは言え必然か?2014/03/14
Toshie Maeshima
1
写真集を見てから、改めて読み直したい一冊。2012/07/15