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出版社内容情報
日本大使令嬢を騙りタイ各地の視察巡りをした現地少女と娼婦の姉の珍騒動を追い、日本化の波に揺れるタイの現状を浮き彫りにする
内容説明
アヘン作りの山々に囲まれた、タイ北部の小さな貧しい村。そこで少女カンティアは育った。13歳のとき、家出同然でバンコクへ出てきた少女はある日、スポーツ・スタジアムに現れた。そして、人のよさそうな管理人に言ってみた。「わたしは日本人です」。この瞬間から、カンティアの楽しい100日間がはじまった…。タイ国内を沸かせた愉快な事件の背後から、急激な日本化の波に揺らぐアジアの屈折した現実が貌をのぞかせてきた。
目次
プロローグ カンティアは日本人になった
1 「ユウコ」の足跡
2 大使の娘、国境の町をゆく
3 黄金の三角地帯の故郷
4 沸騰するバンコクの夢
エピローグ―カンティアはタイ人になった