出版社内容情報
生徒たちは巣立ち、私も高校を辞めて、みなと一緒にスタートします。何かが芽生え、何かが変る。素晴しい出会いを本当にありがとう
内容説明
何かが芽生え、何かが変わる。卒業は、はじめのための終り、出会いのためのさよなら―高校を退職して新たに旅立った歌人・俵万智が人生、恋、短歌、読書などについて綴る。
目次
1 りんごの涙(初めの一歩、そして二歩;おじさんの人生;りんごの涙;大切な時間;留守番電話;四万十川のウナギ ほか)
2 短歌をめぐって(自覚的な表現;私の好きな初恋の詩;塚本邦雄の一首;岡井隆の一首;たなばたの予感;大雪山の霧 ほか)
3 読書日記(体験のよろこび;「がらがらどん」にはじまって;星の王子さま;さるびあ街;わが一期一会 ほか)
さよなら橋本高校(ネヴァーランド;カレンダー;一期一会;一粒の種;歌日記さよなら橋本高校 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サティ
5
生年月日が同じだし、名前に数字がついているところも同じで親近感。読んでいてそうだね・・・って頷くことばかり。俵万智のエッセイなのかな。感性の良さにドキッとする。私が感じていてなかなか言葉にできないことをズバッと言葉にしている。そういう風に言葉を紡いでいくことができたらと思う。2019/05/01
私的読書メモ3328
1
著者・俵万智がまだ20代の頃、『サラダ記念日』の大ヒットの影響も色濃い数年に書かれたエッセイ集。のちのち書かれたものに比べると、硬質でストイックな印象を受けました。教職を退くにあたっての騒動など、有名税というのはなんとも大変で不条理なものだと悲しくなります。2017/07/26
青嵐
0
俵さんのエッセイ集。あまり現代の短歌が好きではなくて、それで俵さんのも読んでなかったのだけど、母に薦められて読んだ本。俳句と短歌についての話や、彼女の好きな短歌のこと、教師生活。彼女の感性が凄く溢れていた。今度しっかり彼女の短歌を読んでみたい。2009/08/30