出版社内容情報
万葉集が編まれてより約一二〇〇年の長きにわたり、誰にも読めず解くことのできなかった問題歌が韓国語でみごとに読み解かれた!
内容説明
やはり万葉集は韓国語だった。難訓未詳謎の万葉歌を完全解読。一千余年の眠りから、ついに目をさまし、まったく異相の万葉歌が浮かび上がった。今こそ文学史が書き改められる時…。
目次
1 2つの万葉集―“平安万葉集”と“もう一つの万葉集”
2 籠もよみ籠持ち…(雄略天皇)―やはり即位宣言でした
3 莫囂円隣…(額田王)―セックスを歌う二重歌でした
4 蒲生野の唱和歌(額田王・大海人皇子)―あわただしい通情の歌でした
5 東の…(柿本人麻呂)―「草壁」は「暁」の韓国語でした
6 釧つく…(柿本人麻呂)―誤訳のどろ沼の原因は「くしろ」でした
7 伊良虞の島の応答歌(島人・麻続王)―伊良虞という島はありません
8 秋の野の…(額田王)―戦争予告の歌でした
9 かくのみし…(大伴千室)―高貴女性の求愛に困惑する歌でした
10 七夕歌(山上憶良)―少年少女の性教育用でした
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
澤水月
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898031
田山河雄
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著者はイ・ヨンヒ(女性)さんと云う東京生まれの韓国人の方。1931年生まれ、ご存命であれば90歳前後、13歳で韓国に帰られたと云う事であるから完璧なバイリンガルであられる。そのお方が万葉集を古代韓国語で読み解いた…と言うご本。そのこと自体(古代の中国・朝鮮・日本の三か国語で混然一体に書かれ読まれていたと云う事)は、さもあらんと想像も出来ますが、日本の万葉学者が何故それに気づかなかったのか、何故大和言葉のみにこだわったのか不思議且つ腹立たしい気持ちに駆られてしまうのは私一人でしょうか。