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出版社内容情報
地球最北の村、シオラパルクに日本人が失った自然と人間のかかわりを見出し、遂にエスキモーになることを決意した男の感動の記録
内容説明
零下50度。吹きつのる地吹雪。ランプの生活。だが、厳しくとも、貧しくとも、この地球最北のシオラパルク村には自然がある。夢がある。一生を賭けてもいい男の夢がある。それは日本人が、どこかに忘れ去ってきた「生きる知恵」ではなかろうか。16年間、極地で暮してきた男の半生。
目次
最北の村
見習い猟師
結婚
北極点遠征
嵐
照る日曇る日
四季の猟(春夏;秋冬)
村の生活
発電所計画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoneyama
9
内容が稀な話である以上に、とにかく文章が上手く面白く、最後まで引き込まれた。自分の経験だけを書いていてこの面白さ。山野井泰史の自伝にも通じる、やっていること、生きる姿勢の凄さ自体が文体をおもしろくする典型か。表紙やグラビア写真がやけにキマってると思ったら和泉雅子氏だった。2023/05/13
いろは
8
日大山岳部出身の作者は、極地の環境を調査するために、グリーンランドのシオラパルクへ滞在する。そこはエスキモーの村。そして村の女性と結婚し永住。著書の中では、冒険家の植村直己さんと過ごした日々の事や、厳しい寒さ・食料事情・雄大な自然環境などに触れており、非常に興味深い。ただ漁や狩りの話が多く、もちろん生きていくために大切だというのは分かっているが、そこまで詳細にページを割かなくても...と思ってしまった。これは男性と女性の目線の違いだと思うが、もう少し教育や医療の事など触れて欲しかったなぁ。★★★2017/12/03
Look
1
いやーーー、おもしろい!めちゃくちゃおもしろかった!もともと植村直己さんの本で大島氏の存在は知っていたけど、植村直己のシオラパルクでの生活が、よりリアルに、より深く根付いた感じ。自然と向き合うとか、自然に優しくとか、厳しい自然と闘うとか、そんなんじゃない。ただ自分も自然の一部。誰よりも「生きている!」と実感できそうな人生。到底できそうにないけど、めっちゃ憧れるわー。小学校の課題図書にして欲しいくらい、いい本です。2015/09/13
日向の犬
1
植村さんの「北極点グリーンランド単独行」を読んで、エスキモーに興味を持ち読んでみた。彼らの生活スタイルからは、私たちが麻痺していたり、忘れている大事な事に気付かされる。植村さんとのエピソードもたくさんあり、同時期に目指した北極点では日大隊側の事情を知ることが出来て興味深かった。2013/01/15
yassy
1
この本最高。読み進むうちに色んな感情が静かに湧き上がってくる。かっこいい。そうだよね、生きるってそういうことだよね・・・と力が湧いてきた。でも今は環境が変わり、この本に書かれているような生活ができなくなってきているらしいと知ってやりきれなさが半端ない。子供に絶対読ませたい本。2012/03/18