出版社内容情報
「無敵関東軍」の神話はいかにして作られたか。満州事変からその崩壊までをつぶさに描き、軍部の謀略をあばく著者渾身の書下ろし
内容説明
中国残留孤児の報道は、平和に馴れた日本人に戦争の悲惨さをあらためて喚起させるが、その多くは満州の開拓居留民の子女達である。本書の著者・五味川純平氏も満州生まれの満州育ちで、「無敵関東軍」の神話が作られた背景の中で青春期を迎え、かつまた1兵士として戦い、その崩壊までを目撃した貴重な歴史の証人である。かつて精強無比と謳われた関東軍は、なぜ居留民を見捨てて敗走したのか―。満州の広野に野望を抱いた軍団の誕生から終焉までを克明に綴る。
目次
第1部 事変前夜
第2部 陰謀
第3部 「皇帝」誕生
第4部 野望の軍団
第5部 崩壊
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- 和書
- 家族卒業