出版社内容情報
いま、この国はあらゆる分野において、ひどい停滞に見舞われている。ペレストロイカに成功しないかぎり“二流国家”に成り下がる
内容説明
ゴルバチョフはソ連を救えるか。社会主義政治・経済の破綻にとどまらず、社会、文化、思想にわたるこの国の絶望的状況を歴史的視点と最新情報で経営分析した本格的現代ソ連論。
目次
第1部 巨人の不安(ペレストロイカ;戦略的位相;内外政策をめぐる優先順位)
第2部 粘土の足(ハバロフスク演説に現れたもの;浪費経済―鉄鋼業の場合;「偽りの安泰」―機械工業の場合;過少生産と低い仕事量―自動車工業の場合;支配的な第三世代―コンピュータ産業の場合)
第3部 現実は灰色、だが、未来はバラ色か(ソ連経済の国際化と言われるもの;脆弱な輸出構造;輸入構造をめぐる歪み;対外貿易をめぐるマクロの諸問題;ルーブルの交換性問題)
第4部 巨人よ、何処へ行くのか(これは始まりに過ぎない;ペレストロイカの行方)