天皇と戦争責任

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天皇と戦争責任

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  • サイズ B6判/ページ数 151p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784163421001
  • NDC分類 210.75

出版社内容情報

米国は敗戦日本の最大課題"天皇"に直面した。マ元帥との秘された会談の真実"神性"と"象徴"など、連合国の天皇理解を問う大異色作

内容説明

「菊と刀」の著者・R.ベネディクトは、天皇を南洋諸島部族の神聖首長と同一視し、「過度の敬意」と「囚人同様の環境」におかれた存在と記した。戦中の米国人にとって、天皇は立憲君主ではなく、そも日本人とは、卑屈な「黄色いならず者」なのだった。本書は、天皇の戦責問題を仔細に追いつつ、米国の日本無理解をえぐりだす衝撃レポートである。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yuji

3
P.58天皇に対する戦争責任論はその根源を大日本帝国憲法に規定された天皇の地位と終戦時の聖断に求めている。天皇は元首であり大元帥であり、国政を親政する立場にあると理解されていた。行政と軍事を独立して天皇に直結する形をとった大日本帝国憲法のもとでは政治が軍事を統制しがたい環境となっていた。しかし、天皇は憲法を順守する限り輔弼者である内閣または幕僚の決定を変更する親政はできない。終戦時の聖断においても聖慮にすぎない。古い本を読むと著者が当事者にインタビューしている文章に遭遇する。P.107ウェッブ判事との会話2023/08/19

Rion

0
アメリカや連合国軍の天皇責任の追求と天皇を残存させる経緯を簡単に資料を交えて紹介したもの。児島の解釈では米配慮や占領対策の結果としての天皇保持よりも、日本国民の天皇保持を望んだことが天皇処刑回避一番の理由と述べているが果たしてそうなのか。戦後の冷戦関係も考慮した上での天皇も、考えてみたい。立憲君主制と呼ぶものの、天皇は君主か独裁者かどうかも再び考える事項だろう。立憲君主として天皇は定義に当てはまるのだろうか。2016/02/22

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