出版社内容情報
つねに中心将校たちと共に行動し禁固刑を受けた元中尉が初めて語る"反乱軍"の動きと秘密軍事裁判の生々しい実状。昭和史の転回点を青年将校の立場から描く問題書
内容説明
本書は、当事者でなくては到底残しえない秘話と実録に満ちている。とくに第2章、第3章の事件後のことが印象深い。秘密裡にすすめられた軍法会議の内幕が、これほど詳細かつ生々しく語られたことは、かつてなかったと思うし、小菅刑務所に送られてのちの、すでに収監されていた昭和史を彩る左右両翼の人々の、獄中生活ぶりやキラリと光る人間素描などは、類書には見られなかった新事実であろう。
目次
第1章 蹶起
第2章 軍法会議
第3章 長い歳月の中で
第4章 回顧と反省