出版社内容情報
〈ポスト冷戦期の武器輸出と核拡散〉に関する共同研究を基に,米国・ロシア・中国・北朝鮮・インド・パキスタン・中東・アフリカの現状を現地体験豊富な多くの大使(現,元),研究者が詳述。
【目次】
序章 なぜ今、核拡散なのか
1 冷戦後における軍備管理
2 核拡散問題発生の契機
3 核拡散のいろいろな問題
4 核不拡散体制
5 核拡散における今後の課題
第1部 冷戦の終了と核不拡散
第1章 冷戦後の世界と核不拡散
1 冷戦の終結が意味するもの
2 軍拡競争の時代を振り返る
3 核軍縮の後始末
4 軍需産業の将来と兵器貿易
5 技術の国際移転とその制約
6 結語
第2部 米国とロシア第2章 米国の新世界秩序と核不拡散政策
1 クリントン政権とNTP
2 冷戦後の「新世界秩序」
3 クリントン政権とその性格
4 CIAの強い関心
5 クリントン大統領の国連演説
6 九項目の各論と問題点
7 不拡散政策の両アプローチ
8 「拡散阻止イニシアティブ」
9 NPT体制維持は可能か
10 日米間の強調不可欠
第3章 ロシアのアジア政策と武器輸出、核拡散問題
1 対朝鮮半島「バランス」外交の構造
2 中国に「傾く」ロシアとそのインパクト
3 ロシアの対印外交と米国ファクター
4 今後の見通し
第4章 ウクライナの核問題
1 独立・非核・中立
2 ロシアとの対立
3 ウクライナの核保有を認めるべきか
4 解決へ向けて
第3部 中国と北朝鮮
第5章 中国の核兵器開発と第三世界への移転
1 中国の核戦力と核戦略
2 中国の第三世界への核開発援助と弾道ミサイル移転
第6章 北朝鮮の核開発問題と核不拡散
1 北朝鮮の核開発問題とは何か
2 北朝鮮の核開発の意図とねらい
3 米朝交渉の経緯と米朝合意
4 米朝合意の評価と今後の展望
第4部 インドとパキスタン
第7章 インドの核開発問題
1 インドの核開発・目的とねらい
2 インドの核開発―現状と課題
3 インドの核問題に関する基本的立場
第8章 パキスタンの核兵器開発と中国
1 核兵器保有国に成長するパキスタン
2 インドとの対立と中国の援助
3 中国とパキスタンを放任した米国
4 南アジア安全保障体制は可能か
第5部 中東と南アフリカ
第9章 中東の核
1 中東と核拡散
2 中東諸国の核兵器計画
3 中東の核の今後
第10章 南アフリカ共和国をめぐる「核」問題
1 南ア大統領声明
2 南ア包囲網
3 南アの核開発と核抑止理論
4 南アのNPT加盟をめぐる諸問題
5 非核南アの原子力平和利用問題
6 今後の南部アフリカの核安全保障
終章 核拡散と日本
1 ポスト冷戦期の核問題
2 核拡散防止について
3 日本の対応
内容説明
パンドラの箱は開かれるのか。世界の無秩序をもたらす核の拡散防止をあらゆる角度から権威が論じた書物が登場。
目次
序章 なぜ今、核拡散なのか
第1部 冷戦の終了と核不拡散(冷戦後の世界と核不拡散)
第2部 米国とロシア(米国の新世界秩序と核不拡散政策;ロシアのアジア政策と武器輸出、核拡散問題;ウクライナの核問題)
第3部 中国と北朝鮮(中国の核兵器開発と第三世界への移転;北朝鮮の核開発問題と核不拡散)
第4部 インドとパキスタン(インドの核開発計画;パキスタンの核兵器開発と中国)
第5部 中東と南アフリカ(中東の核;南アフリカ共和国をめぐる「核」問題)
終章 核拡散と日本