出版社内容情報
崩壊の危機に瀕している現代の家族・夫婦の問題を描いて注目の女流作家が、自らの離婚後、多感な二人の息子との親子関係と家庭再生の歩もを綴った記録エッセイ集
内容説明
離婚した母と育ち盛りの子供達、親と子の爽やかな心の触れあい。毎日が、発見の喜びと戸惑いの交叉する「決して立派な成功談ではない私たち親子の姿」を、ユーモラスに描きながら、現代の家族・親子が共通して抱える問題を、家庭の現場から考える。注目の母親作家の初エッセイ集。
目次
1 子供と私(路地の母親たち;自覚を待つ…;甘え上手と甘え下手;私立か公立か;親子喧嘩;子供は大福餅?;『はてしない物語』;ファミコンゲーム;宮崎駿先生;答えられない問い)
2 私の時間・私の場所(ストーブ料理;男のセーター;グーグーガンモ;式亭三馬の墓;霞町交差点;しごとの周辺;某月某日;ああ雑用;わが家の憲法;わが家のコトバ;ご飯をしっかり食べまして;母親女優たち)
3 本と私(少年と父親―『海のなかのガラス』と『急いで歩け、ゆっくり走れ』;『はてしない物語』と『ネバーエンディング・ストーリー』;“彼女たち”と“私たち”―『遙かなるバークレイ』を読む;夕方だよ、スヌーピー;いつか見た青い空―北村想の芝居;劇団青い鳥の『クラウド9』;国語の問題)