出版社内容情報
日本人以上に日本を知る著者が改稿に改稿を重ねた末に完成した決定版・日本通史。煩瑣な史実をある程度象して、歴史の流れを大づかみに把握するのに最適の書!
内容説明
大局をとらえた類のない日本通史。
目次
第1部 伝統的な日本(国土と民族;中国の模倣時代;国風文化の発展;封建社会の発展;封建制度の成長と変遷;国内の再統一;後期封建制の変容)
第2部 近代化される日本(近代国家への移行;立憲政治と帝国;経済と政治の発展;軍国主義の台頭;第二次世界大戦)
第3部 戦後の日本(アメリカ占領;国家の在続;戦後の達成;懐疑の10年;世界のなかの役割)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フンフン
12
原始時代から現代(1980年)までの日本の通史。著者は父親が宣教師で日本に滞在中に東京で生まれた。ハーバード大学で東洋学を学び、戦時中はアメリカの対日政策立案に協力。60~66年には駐日大使を務めた。その日本史研究は驚嘆すべきレベルである。日本史を多少知っているつもりの日本人でも、大きな流れを概観し、自分の知識をブラッシュアップするのに本書は役立つだろう。近代的法治主義が日本でなお弱いことについて、著者は儒教の影響を挙げているが、私は宗教戦争の有無が日本と欧米の違いのもとだと思う。2023/05/12
脳疣沼
1
中立的に描いているようでいて、やはり親日アメリカ人史観になっている。しかし、なんとなくその時代(戦後昭和)のリアルな実感を語っているようでよい。 本書から約40年!も経った今読んだ感想としては、日本はまあまあ今日に至るまで上手くやってきたのではないかと言うことだ。確かに当時予想されていたほどの華々しい経済的成功は達せられなく、失われた30年になってしまったが、そのおかげで、外国の日本に対する脅威が薄れ、ほどほどの国として、世界に受け入れられている。しかもある程度の好感をもって!2024/10/06
shiaruvy
0
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