出版社内容情報
あの「嵐ケ丘」へ、メアリー・スチュアートの城へ、アン・ブーリンの館へ──緑萌える初夏、イギリスそして西ベルリンを訪ねたふたりの作家がつきせぬ思いを綴る
内容説明
ブロンテ姉妹たたずむ、あのヒースの丘へメアリー・スチュアート、アン・ブーリンゆかりの館へそして、時には占い師を訪ね、競馬場へも出かけて…知的で、ちょっぴりミーハー的な旅の思い出
目次
西ベルリン(夢の残り;去年の雪)
ヨークシャー(詩人の赤い糸;ブロンテ詣で)
スコットランド(女王幽閉の島;「貴族」の館と「教授」の家)
ロンドン(北国の夏;首斬場の鴉)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rinakko
14
渋い、渋すぎるお二人の旅行記。昭和60~61年の連載を纏めた一冊。二人が招かれていた芸術祭開催の地西ベルリンから、ヨークシャー、スコットランド、ロンドンへ。海外旅行が全く初めてだった河野さんの好奇心旺盛に踏み入っていく様子も、旅慣れてやっぱりどこかノンシャランな富岡さんの添乗員ぶりも、読んでいてとても楽しかった。ブロンテ姉妹を生んだヨークのハワース・ムアやゆかりの牧師館のこと、メアリー・スチュアート幽閉の島、ロンドンの競馬場などなど。それぞれに小説家らしい言葉が折々挟まれているので、幾度も立ちどまらされた2014/11/12
悸村成一
0
ベルリンの壁崩壊(1989年)以前、W多恵子さんの、西ベルリン・イギリス紀行。712019/06/27